受験直前のハプニング
中学入試直前の過ごし方……、我が家はいつも通り学校と名進研に行き、生活リズムを変えないというスタイルを選択しました。
四年連続インフルエンザにかかっていることもあり、不安もありましたが、「学校に行きたい。風邪は手洗いうがいをしっかりするから大丈夫‼」と力強く宣言する息子を見て、余計な心配はいらないなと思いました。
宣言通りの手洗いとうがいの効果もあったのか、風邪もひかずに順調に入試に突入。
そんな中、第一志望校のテストの前日、小学校から電話がかかってきました。
「息子さんが、体育の授業で怪我をしました。右手の指を骨折しているかもしれません。」
学校の電話番号がスマホに映った時点で、嫌な予感はしました。骨折?人生初骨折をテスト前日にする?しかも利き手……。
とにかく学校に迎えに行くと、保健室には息子の友達が大勢心配して駆けつけてくれていました。受験することを周囲に話していたため、友達も気になったようです。落ち込んでいるかなと思ったのですが、息子はいつもと同じ様子で、「大丈夫」というのでした。
病院に行き、固定してもらって痛み止めを飲み、名進研にも普通に行きました。名進研から帰ってきてから簡単な問題を解かせてみると……、いつもに増して字が汚い、スピードも遅い気がする。これはまずいと思いましたが、前日に親が心配しても仕方がないと開き直り、息子には骨折しても試合で活躍した野球選手やサッカー選手の話をしながら、「骨折すると逆に集中力が出る‼」とお互いマインドコントロールに徹しました。
テスト当日、試験会場に電車で移動中は緊張しないように、くだらない話をすることにしているのですが、さすがに第一志望校だけあって緊張がピークで顔もこわばっている様子でした。こちらも開き直って、逆に指の怪我をネタにして「骨折して合格したら、合格体験記のネタになるよ~」などと話しながら試験会場に到着。送り出す際には、こちらも不安がいっぱいでしたが、いつもと変わらず送り出せたと思います。
テストを待っている間にも、「ベストコンディションで受験させてやりたかった。やはり学校を休ませるべきだったのか」などと考えてしまいました。しかしテストが終わり、試験会場からニコニコと出てくる息子を見て、「……実力は出せたのだろう……、結果はともかくよく頑張ったなぁ……」と目頭が熱くなりました。
試験結果は、ハプニングを無事のりきり合格してくれました。せっかくの合格体験記ネタ、息子から「保護者からも書いてほしい。」と言われ書かせていただきました。試験直前にハプニングがあっても、積み重ねてきた努力は裏切らない、そんな事例として読んでいただければと思います。
最後に、名進研の先生方。二年半の間ご指導ありがとうございました。息子から話を聞いておりましたが、この塾で間違いなかったなと思いました。この場を借りてお礼申し上げます。