息子が名進研に入ったのは五年生でした。上の子が、下の子は遊んでばかりいてずるい、という一言で入ることになったため、サッカーとの曜日がかぶらないという理由だけの入会でした。親子とも中学での先取り勉強ができればいいという感覚だったので、名進研が中学校受験に特化した私立中学を目指すすごい子の集まりということが入ってすぐ判明し、青ざめました。

 最初の実力テストで偏差値が39でした。学校では、普通より上ではないかと本人は思っていたらしくショックを受けていました。
 ただ五年の間はサッカーを週5でやっており、将棋、ロボット教室も通っていたため、最低限の授業しかとっていませんでした。宿題をやるのが精一杯でしたが、それでも偏差値は50前後まであがっていました。
 六年生になるときに、土日も授業が入るのでサッカーをやめるか名進研をやめるか本人と話し合いました。本人は勉強を本気でやりたい。でもサッカーも続けたいということで、選手クラスは辞め、週二回の練習と将棋、ロボットは続けるという選択をしました。
 教室長にそのことを伝え、東海中学校をめざすと伝えると、今思うとよく笑われなかったなと思うのですが、「かなり険しい道だけど実際やった子はいる。できるか?」と本気で言ってくれました。このときが本当のスタートでした。

 六年最初の偏差値は49、下のクラスでした。テストゼミも四月から始め、一番下のクラスからスタートしました。
 初めて毎週テスト勉強を始め、皆こんな勉強を毎週やってきたんだとびっくりしました。最初は復習も発展問題までいけず、基礎練習で精一杯で220点をなかなか超えられませんでした。覚えるのも時間がかかり、親子一緒に問題を出し合いながらクイズっぽく覚えあいをしました。毎週テストゼミで名前が載るのが嬉しくて勉強が楽しくなってきました。

 夏期講習に入り、サッカーは休みました。サッカーの時間がなくなると、体力面でも時間も充実し偏差値は54まできました。
 冬期講習のテストゼミで一番上のクラスに届き、偏差値59まできました。最後のプレ中学入試が終わり、今まで一度も東海中学校・滝中学校ともに80%合格圏に入ることはなかったですが、一カ月あれば20点、偏差値を5あげることは可能だと思いました。これはいけるかもと思ったのが二月に入ってからです。
 冬期講習、英俊で算数6点だった子が、英俊の平均までいったのです。あとは名進研の教材、先生方を信じて頑張りました。結果は愛知中学校・名古屋中学校・滝中学校・東海中学校、全勝しました。

 終わって思ったことは、楽しく勉強できて親子とも貴重な時間を過ごせたということです。最後、先生に、「入ったことに満足するな、六年後またよい報告を。」と言われ、この校舎で学べて本当によかったと思いました。先生方、最後まで本当にありがとうございました。