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文章1

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2024年8月18日発売/A4判
本冊60ページ・別冊(解答と解説)132ページ

ISBN978-4-908938-11-5 C6000

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シッポ先生の算数

分析・問題・解答と解説
東海中学校編

2005年度>>>2024年度
20年分

生徒に寄り添ったシッポ先生の解説で理解が深まる!楽しく学べる!

POINT 1

問題を解く生徒の思考の順序に沿って解説

POINT 2

別解や付帯知識を記載・飛ばし問題にも言及

POINT 3

シッポ先生が楽しく・詳しく解説

問題を解く生徒の
思考の順序に沿って解説

 これがこの本の一番の特長です。算数の解説を見たとき、いきなり「ここに補助線を引く」とか、「この図をかく」とはじめられて混乱したことはありませんか?どうやってそこに到達したかを一番聞きたいのに、解説者は、「答えを知ってる人だからできる説明」をすることが少なくありません。解く側は、問題のスタートからゴールに向かって考えています。道を見失ったり、壁にあたったりしたときに解説を読むと、何もないところから突然ドアを開いたり、見失っていた道はここにあるぞと教えてくれますが、その多くはゴール側からいきなり壁に穴をあけていたり、声をかけています。それに従っていけば確かにゴールには着きますが、「迷ったときの解決法・思考法」は教えてくれません。

 解説を読む人が本当に必要なのは、その問題を考えるときに、「どうやって考え始め」、「どのような知識が必要」で、「何に注意することが攻略につながるのか」、「作問者の意図を読み取れる発想ができているか」といった部分です。子どもの隣に座り、子どもの思考・理解に寄り添って説明するべきです。しかし、一般的な問題集ではその部分が略されすぎて、結局わかりにくくなってしまうことが少なくありません。

 この本の解説は、生徒の思考と同じようにスタートから始まり、迷う場所では、隣にいる先輩のような立場でヒントを出したり、「こういう場面ではこういう知識を元に、こう考えよう」という、論理的理由をつけて公式や鉄則を紹介していきます。解説者も生徒と一緒に問題を解いているのです。

別解や付帯知識を記載・
飛ばし問題にも言及

 せっかく過去の入試問題を解いていくのに、ただ「解いた。解けた」あるいは、「解けなかったから解説を見た」で終わっているのはもったいないですよね。ただ解いて終わりではなく、そこから得られる知識や経験を身につけることができれば、問題を解いた意義はさらに深まります。

 例えば、三角数や四角数が出てくる問題があれば、その先には五角数や六角数もあります。問題には書いていないだけで、実は数学上では有名な知識である、フィボナッチ数列やパスカルの三角形、さまざまな和算や、ルーローの三角形などが出てくる問題もあります。

 この本の解説は、解いているときは隣で一緒に考えますが、解き終えた後には、教師としての立ち位置から「実はこの問題はこういう知識から来てるんだよ。他にもこういう見方もあるよ」と伝えます。こうやって自分一人では思いつかなかった解法や知識を紹介すると、理解が深まるのみならず、算数の世界が広がるきっかけになるでしょう。

 また、学校の出題傾向にも言及しますし、入試問題ですから、試験中にぜひ解きたいのか、それとも飛ばしてしまってもいいのかといったところにも触れていきます。

 例えば、受験者平均点40点、合格者の平均点ですら50点、合格者最高点90点のテストがあるとき、その学校を目指しているからといって、過去問を100点になるまでやりこむ必要はあるでしょうか。答えはNoです。全国トップを目指しているという人はともかく、合格水準を確実に超えて、安全に合格をつかみたい場合に必要なのは満点ではありません。先ほどの例なら60~70点もあればかなり余裕でしょう。その場合、問題の中には、「試験時間内に解く必要がない=飛ばしてもよい」と判断できる問題がいくつかあるのが普通です。でも、それを記載した問題集はめったにありません。そこに言及しているのもこの本の特長です。

シッポ先生が
楽しく・詳しく解説

 断定調・説明調の解説は読んでいて面白みがなく、読みづらいと思うことはありませんか?この本では、シッポ先生が問題を解きながら感じたこと(それは、実際に生徒が解いていて思うことと同じです)を共有します。問題にはさまざまな数字や背景、作問者の意図が隠されています。1人で家と駅を何往復もする人は何を目的としているのか?生徒にあめを配ったあと、どうしてもう一度配りなおすのか?など、意味不明な行動もありますが、それに何の疑問も持たない人よりも、どうしてかな?と思う人の方がよく理解をしているといえます。

 また、数字を単なる記号と見るのではなく、その意味を考えて受け止めるようになってほしいという狙いもあります。1個500円のみかんは高すぎますし、分速2000mで歩くことはできないでしょう。しかし実際には、テストの答案を採点していると、そういう数字を平気で書く生徒は大人が思うよりたくさんいます。深さ20cmの水そうに入った水の深さが25cmと答える生徒は、単に答えがわからない以上に、数字に対する意識が不足していると思いませんか?シッポ先生はそこで、「水が空中に飛び出してるぞ。そいつはマジックだにゃ!」とツッコみます。そういうやり取りの中で数字を適正な感覚でとらえる訓練ができていくからです。

 そして、同じ学ぶなら、苦しんで学ぶよりも楽しんで学ぶべきですから、多少なりともおおげさな表現や、オヤジギャグも登場します。こんな珍しい参考書は初めてではないでしょうか。少なくとも私は他に知りません。皆さんが楽しんで学ぶ助けになれば何よりです。ぜひ楽しんで学んでください。逆に、そういう姿勢で学習するのはけしからん、学習はもっとストイックにするべきだという方にはこの本は合わないと思います。ぜひ他の問題集をご利用ください。

なぜ東海中学校なのか

全国に名門校・難関校はたくさんあり、入試の難易度で言えば、愛知県の学校は関東・関西に比べ高いとは言えません。ではなぜその学校をテーマにしたのか。もちろん、自分の地元のトップ校なのでよく知っているのは理由の一つです。しかし、それだけではありません。

実は東海中学校の算数の出題は、問題の深さ・要求する水準・難度と、どれをとっても全国トップクラスの学校と肩を並べます。非常によく練られた良問揃いで、この水準のものを解く力が身につけば、十分全国レベルで通用します。でも、全国で市販されている問題集などを見ても、愛知県の学校の問題はなかなか出てきません。全国の多数の学校の入試問題をまとめた分厚い本ですら、東海地区の学校はほとんど載っていなかったりします。これは大変もったいないことでしょう。

そういった良問に触れてもらう機会を増やしたいというのが東海中学校を取り上げた大きな狙いです。

江口 雅仁

著者紹介

江口 雅仁

名古屋の進学塾「名進研」で最難関クラスを指導。ロックと猫と家族を愛し、算数・数学の問題を解くのが趣味。

小学生の頃は算数が苦手で、中高生の頃はちょっとできるようになったら上には上がいることを知らされ、指導歴が10年を超えたころにやっと算数にちょっと自信がついてきました。ネコではなく人間です。

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