2月16日(土)に名進研主催、愛知県教育委員会・朝日メディアビジネス局後援のイベントである【名進研 教育討論会 私立中高一貫校の魅力を語る~東海中高・南山中高~】を実施し、大変多くの方にご来場いただきました。
わが子の中学・高校の貴重な6年間を過ごす場である中高一貫校にはどのような魅力があるのでしょうか?
第1回は東海中高の佐藤泰年校長先生、南山中高のヨセフ・ブルーノ・ダシオン校長先生をお招きして学校の特徴についてご講演いただき、講演後にはパネルディスカッションを実施いたしました。
その内容を一部抜粋してご紹介いたします。
第一部 講演会 東海エリアの私立中学受験動向
少子化の進む中、ここ3年は連続して私立中学受験者数が増加しています。中学受験をする子供の割合は年々高まっており、私立中学校の多様な魅力がその一因となっていると考えられます。
名進研の保護者にご協力いただいたアンケートを分析すると、私立中受験を決めた一番の理由は「校風・教育方針」となっており、各学校の教育の特徴に注目が集まっていることがわかります。
第二部 講演会 東海エリアの有名私立中高一貫校 東海中高・南山中高(男子部・女子部)の現状
2校の校長先生に、校風や教育理念、特長的なカリキュラム等をお話しいただきました。
東海中高
校訓は「勤倹誠実・共生」
東海中学には数多くの学校行事があり、例えば年二回開催するサタデープログラムでは、生徒が講師として来てほしいと思う方を招いて年間100程度の講座を開催します。ある時はゲームクリエイターの方をお招きしたり、ある時は作家の方であったりと、生徒の興味関心があることに関連する方々に来校をお願いしています。先生方がその選択に制限をかけることはほぼなく、生徒の主体性が最大限尊重されているそうです。
また部活動も大変盛んな学校であり、約60のクラブ・同好会が活発に活動しています。
南山中高
男子部・女子部ともに教育理念は「HOMINIS DIGNITATI 人間の尊厳のために」。
カトリックの教えを基とした人間教育を重視した南山教育が教育の柱です。
国際的視野の涵養のため、言語能力の育成に力を入れており、国語では作文コンクールが行われたり、英語ではネイティブによる少人数授業、中2からGTECを受験したり、英語スピーチ・暗誦大会を行ったりしています。
また、海外留学体験も充実しており、女子部はイギリス、男子部はオーストラリア、ニュージーランドへの短期留学ができるそうです。
第三部 パネルディスカッション
①人格形成 ②人脈形成 ③学力形成 という3つの観点から、両校の教育活動
についてお話を伺いました。
東海中高の中高6年間では、東海に来たからには、勉強だけ、クラブだけ、の「だけ」ではなく、クラブも勉強も自分のやりたいことをやる、持っている能力を最大限に生かすという子に育ってほしい。個性を伸ばすために、こういう風にしようと型にはめず、本人の興味関心があることを後押ししていきたいとのことで、自由な校風の中、伸び伸び育って行ける環境が生徒たちの多感な時期に与える良い影響は計り知れないだろうと感じました。校長先生のお話から伝わる「勤倹誠実」の校風に大きな魅力を感じました。
また、南山中高では、南山で過ごす学校生活を生徒の天国にしたい。教師は懐深く、生徒は自由自在に活動してほしい。母親がわが子をいつくしむように、学校が一人一人の生徒を受け入れる、という心を大切にされていることが強く感じられました。
卒業後も学校は皆の家なんだからいつでも戻ってきていい、と生徒たちに伝えているとのことで、一生の仲間が集う地である南山中学校は、心穏やかに過ごせる素晴らしい学校だと思いました。
教育討論会の第二回目は秋ごろに開催を予定しております。
ご興味ある方はぜひご参加ください。